日本ハムの中田 翔選手が巨人へ
2021/08/23
札幌人としてはオリンピックで稲葉監督率いる野球日本代表が優勝し金メダルを取った
ニュースはとても嬉しかったです。
しかし、中田 翔が巨人へトレードは良かったのか悪かったのか微妙なリアクションです。
暴力はダメであることは周知の事ではありますが、それに対する処分がトレードに本人及び
ファンの人々は納得できたのか疑問も残ります。
こんなことわざを思い出しました。
『人間万事塞翁が馬』
出典は、中国前漢の時代、淮南王劉安が撰者となって編纂された
『淮南子“人間篇”』
ここでいう塞翁とは、人の名ではなく、国境の塞(とりで)付近に住む老父のこと
あるとき、飼っていた馬が逃げて敵地(胡)に入ってしまいました。
周りの人々は皆、気の毒がって口々に慰めましたが、
その老父は「いや、幸いがやってくるでしょう」と言います。
それから数ヶ月して、逃げた馬が胡の駿馬を一緒に連れて帰ってきました。
そこで人々が祝福すると、彼は喜ぶどころか、「これは災いを招くに違いない」と答えるのです。
その懸念が現実のものになります。彼の息子が落馬して、脚に大ケガをしてしまいました。
周りは皆、かわいそうに思って慰めましたが、その父は「きっとこれは慶事でしょう」と穏やかにいいます。
その1年後、胡人が大挙して侵入してきました。若者は弓を引いて戦いますが、10人中9人が死ぬ
という悲惨な結果になりました。しかし塞翁の子は脚の傷害のため、戦乱に巻き込まれずに、
生き延びることができたのでした。
この故事が教えてくれるのは、いたずらに一喜一憂することなく人生に対処する、という生き方です。
それは、いわゆる“良い日”や“悪い日”といった一辺倒な思考回路ではありません。
一番しっくりくるのは、「達観」という言葉です。
実際にはこのような心境に到達するのはなかなか困難でしょうが、
“動じない”という人生態度を心がけるだけでも、ずいぶんと得るものが大きいはずです。
何事にも動じない自分を作るためにも日々自分自身を磨いて行かなければなりません。
中田 翔選手の今後の活躍を期待しています。